中国世界遺産の魅力
~底知れぬパワーの源泉を探求!~
入会金必要
常時入会可

甲南大学教授・一般社団法人日中文化振興事業団代表理事胡 金定

講座説明

広大な国土を誇る中国は、世界遺産の宝庫です。その世界遺産には無限の文化力を秘めた歴史もスケールも景観も何もかも心が揺さぶられるような素敵なものばかりです。中国の世界遺産を美しい映像と写真で紹介します。中国の人々の考え方、価値観、生活様式などの理解にも役立ちます。悠久の歴史と文化に彩られた中国の世界遺産の魅力をご堪能ください。
今回は1~3回で中国の世界遺産を学び、4~6回は、日本の世界遺産における多彩な中国文化の影響を解説します。

●スケジュールと講座内容
1.1月6日(第1土)  「宋・元時代の中国における世界のエンポリウム」文化遺産(2021年登録)
中国南東部・福建省の南部にある泉州。ここは宋と元の時代(10〜14世紀)には、中国の玄関口であり、国際都市でもありました。今でも街には中国のイスラム教施設を含め、さまざまな宗教施設が見られ、さらに巨大な灯台や橋など、海上貿易で繁栄した様子を現在に残しています。泉州 : 宋・元時代の中国における世界のエンポリウムがなぜ世界遺産なのか、分かりやすく解説します。
2.2月3日(第1土) 「高句麗前期の都城と古墳」文化遺産(2004年登録)
中国の遼寧省・吉林省にかつて栄えた高句麗時代の物と考えられている遺跡が残されています。高句麗は紀元前の末期に興った国で、現在の中国に属する範囲のみならず、朝鮮半島においても大きな影響力を持っていました。朝鮮半島および中国の歴史を考える上で、貴重な遺跡で、古墳内の壁画は、芸術・文化的側面からも貴重な資料となっています。
3.3月2日(第1土) 「良渚古城遺跡」 文化遺産(2019年登録)
「良渚古城遺跡」は紀元前3300〜2300年中国の新石器時代後期、長江下流域に優れた稲作を基盤とした都市国家の中心でした。長江文明を裏付け「中華文明五千年」を証明する遺跡として、世界遺産委員会に、「稲作農業が経済を支え、社会の分化と統一の信仰を持つ地域国家が存在を示し、長江流域が中国文明の起源であることを証明している。優れた普遍的な価値を持つと認められる」と高く評価されています。
4.4月6日(第1土) 「古都京都の文化財」龍安寺 文化遺産(1994年登録)
1450年に創建した禅寺龍安寺の石庭築造は、中国禅宗五山第一位の径山萬寿寺の影響を受けながら、日本独自のスタイルを持つとされてきた枯山水の中でも飛びぬけた傑作とされる石庭が創出され、世界的に知られています。龍安寺の寺号は北宋・龍安山兜率寺の従悦禅師が宰相になる張商英の参禅を指導したことに因んで名付けられ、「虎の子渡し」は中国宋の周密撰「癸辛雑識」続集・下による故事です。
5.6月1日(第1土) 「古都奈良の文化財」唐招提寺 文化遺産(1998年登録)
「唐律招提」は鑑真和上の私寺として始まりました。唐の僧・鑑真和上は天宝元年(742)、第9次遣唐使の留学僧・栄叡、普照から、朝廷の「伝戒の師」としての招請を受け、渡日を決意。5回の渡航を試みて失敗、視力を失うこととなりましたが、天平勝宝5年(753)、6回目にして遂に日本の地を踏まれました。以後、76歳までの10年間のうち5年を東大寺で、残りの5年を唐招提寺で過ごされ、天皇を始めとする多くの人々に授戒をされました。
6.6月29日(第5土) 「日光の社寺」日光東照宮 文化遺産(1999年登録)
江戸幕府の開祖である徳川家康を祀る日光東照宮には「中国の古典文化が詰まっている」と言われています。陽明門が特に有名です。陽明門の下に立って頭を上に向けると、人間の物語や獣、昆虫、花、鳥、植物など全部で508点もの彫刻があり、多くの彫刻が中国の古典文化から引用されたものです。この東照宮の建築により、日本の代表的な神社建築様式である「権現造」が完成したといってもいいでしょう。
 

  • 講座タイプ
  • 常設講座

  • 初回講座日
  • 2024年01月06日

  • コース
  • 1月6日(土)13:30~15:00
    2月3日(土)13:30~15:00
    3月2日(土)13:30~15:00
    4月6日(土)13:30~15:00
    6月1日(土)13:30~15:00
    6月29日(土)13:30~15:00

  • 受講料
  • 6カ月・6回
    15,180円

  • 受講のしかた
  • 大阪

キーワード:中国、歴史、文化 | 世界遺産

【講師詳細】

■ 講師のプロフィール
氏  名:胡 金定(こ きんてい)
出 身 地:1956年中華人民共和国福建省厦門市生
出身大学:神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了
現  職:甲南大学教授、「老子会」主宰
ホームページ:http://www.kokintei.com/
社会貢献:1997年福建省に「福建省胡金定教育基金財団」設立、2017年度まで621名の
奨学生に学費全額を提供。
研究分野:日中比較文化、日中関係論、中国経済
近  著:『日本と中国の絆』(第三文明 2015年)
『聴力UP!中国語リスニングトレーニング』(共著 朝日出版社 2016年)
雑誌連載:①「わかっタォ!老子道―生き残るための老子の智慧―」月刊『第三文明』社
②「創価学会と中国」月刊『第三文明』社
座右の銘:先我為我師(私より先にやり始めたものは私の師である)
仕事姿勢:対人真誠、対事認真(人に真心を持ち、仕事に真剣な態度で取組む)

電話でのお問い合わせは06-6346-8700